旧優生保護法の検証のための検討会報告書について
日本医学会連合加盟学会理事長/代表理事殿
一般社団法人日本医学会連合
会長 門田守人
旧優生保護法の検証のための検討会報告書について
現在、医学・医療を取り巻く社会環境は大きく変化しています。医学系学術団体の代表としての本連合には、いかなる状況下においても正しい道を目指して行動する社会的責務があり、その認識のもとに今起きている種々の課題に対して間違いのない対応をすることが求められています。
その観点から、本連合は、大きな社会的、医療倫理的問題とされている旧優生保護法のもとで行われた強制不妊手術という、現在では考えられないことがなぜ実施されたのかについて大きな問題意識を持つに至りました。そこで、当時の医学会を含めた医学・医療界が、学術団体としてどのようにこれに関わったかを検証し、同様の非倫理的問題が再び発生することを防止する対策を立てる目的で、「旧優生保護法の検証のための検討会」を立ち上げ、昨年4月から検討を行ってきました。この度、同検討会の報告書(添付PDFファイル)がまとまり、6月25日に同検討会委員長から会長に手交されました。
重要な内容を含む報告書ですので、貴学会内で広く供覧していただくようお願いいたします。今後は、報告書で挙げられた提言にどのように対応するか理事会で検討する予定ですので、8月31日までに貴学会のご意見を是非本連合事務局宛お寄せいただきますようお願いいたします。