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利益相反(conflic of interest: COI)とは 医学研究においては、患者を対象とした治療法の標準化のための臨床研究や新規の医薬品・医療機器・技術を用いた臨床研究が重要であることは言うまでもないが、企業と連携(産学連携)して研究・開発が行われる場合が少なくない。 産学連携による臨床研究には、学術的・倫理的責任を果たすことによって得られる成果の社会への還元(公的利益)と、産学連携に伴って取得する金銭・地位・利権など(私的利益)が発生する。この2つの利益が研究者個人の中に生じる状態を利益相反(conflict of interest:COI)と呼ぶ。 利益相反開示の必要性 産学連携による臨床研究の成果は臨床の現場、すなわち患者や社会に還元されることから、その必要性と重要性はますます高くなっており、利益相反状態が生じることは避けられない。特定の活動には法的規制があるものの、法的規制の枠外にある行為であっても、利益相反状態が深刻な場合は、研究の方法、データの解析、結果の解釈が歪められるおそれが生じる。また,適切な研究成果であるにもかかわらず、公正な評価を得られないことも生じうる。産学連携による臨床研究の適正な推進や、学術発表における公明性の確保のため、臨床研究における利益相反状況の開示が必要とされる。 2014年改訂の骨子(詳細は指針、細則を参照のこと) 1 開示すべき事業活動の対象期間は、学会・論文発表までの3年間 2 機関誌JNETへの投稿時に著者全員の利益相反の開示が必要 3 企業や営利を目的とした団体が非営利法人や公益法人を経由して提供する研究費の開示が必要 4 寄付講座など、外部資金によって雇用されている大学・研究機関等の研究者などの発表時の情報開示 日本脳神経血管内治療学会のCOI規定の概要
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