循環器病研究班編 脳血管内治療診療指針2009 出版のお知らせ 2010.3.10  


日本脳神経血管内治療学会会員各位
循環器病研究班(17公ー1:カテーテルインターベンションの安全性確保と担当医師の教育に関する指針(ガイドライン)作成に関する研究)が策定した「循環器病研究班編 脳血管内治療診療指針2009」が、日本脳神経血管内治療学会理事会の承認を得て、JNET(脳神経血管内治療)Vol.3増刊として出版されました。なお、本指針は日本脳神経血管内治療学会および同機関誌編集委員会はその作成および内容に関与していません。


循環器病研究班から
 循環器病研究班(17公ー1)は、我が国における脳血管内治療の担当医師教育と専門医制度の発展、標準的治療の確立に資する目的で、頻度の高い疾患を中心に診療指針を策定することを目標として研究を行いました。(財)国際医学情報センターの支援を受けて文献をシステマティックにレビューし、科学的根拠に基づいた指針の策定に利用しましたが、これは脳卒中ガイドライン・くも膜下出血ガイドライン・脳ドックガイドラインが採用したものと同じシステムで゛、一部のデータをそれぞれの研究班の協力を得て共有しました。 一方、刻々と変化する医療状況を把握し,それを指針策定に生かすべく、研究班では(財)臨床研究情報センターの支援を受けて日本国内の脳神経血管内治療に関する登録研究: Japanese Registry of Neuroendovascular Therapy(JR-NET)を行いました。この研究から得られた適応、手技、結果に関する我が国の治療実態は、指針策定や今後の課題を明らかにする上で大きな役割を果たしました。これらを基に、研究班では比較的頻度の高い、脳動脈瘤・脳動脈解離・脳動静脈奇形・硬膜動静脈瘻・頚動脈狭窄症・頭蓋内動脈狭窄症・急性脳動脈閉塞を取り上げ指針を策定しました。カバーできなかった領域および総論的指針は、改訂時に盛り込みたいと考えています。JR-NETにご協力いただきました日本脳神経血管内治療学会専門医の先生にはこの場を借りて心より厚く御礼申し上げます。
 MindsのWEBでも表明されている通り,「医療における意思決定は常に統合的に行われるべきものであり,医師は,経験・知識・技術をベースとして,最新の医学的知見も考慮し,医師としての倫理的な規範に照らして十分に妥当性の高い治療法の選択肢を患者に提示し,患者の要望を配慮しつつ医師と患者の合意の上で方針が決定される」もの゛です。「診療ガイドラインに記載されている最新の医学的知見に基づく推奨は,医療における意思決定を縛るものでは決してなく,意思決定を支援するものとしての正しい位置づけを,医師と患者の双方が十分に理解する」必要があることを是非再確認していただきたいと思います。この指針が、少しでも脳血管内治療の発展に資することを本研究に関わった者を代表して願っております。


 
第34回 学術総会 WFITN2017